
「今の先生はうちの子に合わない…」
「今の教室をやめて、隣のくもん教室に移動したい…」
高い月謝を払って、お子さんを公文教室に通わせているのに「先生との相性」や「教室の方針」が合わないと、教室を変更をしたくなりますよね?ただその時に気になるのが「隣の公文に変更したことを、今の教室にバレたくない!」「今の先生には辞める理由をなんて言おうか…」という気まずさや不安ではないでしょうか?
しかし、ご安心ください。公文教室の移動・変更は、全国の教室でよくあることで、珍しいことではありません。ですから「この教室はちょっと合わないかも」と思ったのなら、教室を変更しても全く問題がありません。
本日は教育業界に5年いた筆者が公文教室を変更したくなる4つの理由や、教室変更時に気をつけたいポイントなどを詳しく解説します。
公文教室を変更する人が多い4つの理由
「うちだけかな…?」と思っていても、実は公文の教室変更は意外とよくあることです。他のご家庭はどのような理由で教室を変更しているのでしょうか?実際に教室を移った理由を、代表的な4つにまとめて紹介します。
理由①教室の先生と合わない
引越し以外で、公文の教室を変更する理由として最も多いのが「先生との相性」です。「合わない」と言っても理由はさまざまです。ひとつずつ例にあげて解説します。
✔指導よりも“進度重視”で、理解が追いつかない
✔先生がわからないことにしっかり応えてくれない
先生が「どんどん先に進めること」を優先し、子どもの理解度を十分に見てくれないケースがあります。公文では進度が早いほど評価される風潮があるため、、中にはコースのレベルを上げることだけを考えて、「わからないところは答えを見て次へ行こう」と進めてしまう先生もいます。
本来、算数などの理解が必要な教科では、つまずきに対して丁寧なサポートが不可欠です。ところが、採点だけして「正解・不正解」で片づける先生だと、学習の本質が身につかず、「公文ではできるのに、学校の授業についていけない」といったことになると、公文を受けさせている意味がほとんどありません。
✔子どもの拘束時間が長すぎる!
くもんは通常、教室の時間は1教科あたり30分~1時間程度が基本です。その間にプリントを10枚こなします。しかし教室によっては、採点や指導に時間がかかり、2時間以上かかる教室もあります。学校終わりから夜遅くまで拘束されてしまうと、お子さんにも大きな負担です。
この背景には、生徒数に対して先生や採点スタッフの数が少なかったり、あるいは教室運営の手際が良くなかったりする場合に発生します。親としては「夜遅くなるのは困ります!」とはっきり言う事が大切です。
✔先生が怒りっぽい人で、子どもが怖がっている
✔うちの子ばかり怒られる
この辺はケースバイケースで、難しいところです。もしかしたら子どもの成長のためにしっかり叱ってくれているのかもしれません。しかし、公文に通わせている目的は「学校の授業に遅れないため」「算数を得意にしたい」「良い成績をとって欲しい」という理由のはずですから、余計な心配はしたくはないですよね?
こういうケースはまずは先生に指導方針を聞いてみたり、問題になったケースがあれば「なぜ叱ったのか?」をしっかり聞いてみるのがよいでしょう。その上で先生の指導方針と合わなかったり、許容できずに理不尽と感じるならば教室の変更を考えなければなりません。
理由②公文の曜日が他の習い事とかぶる!
「スイミングスクールに通わせたいけど、公文の曜日とかぶるな~」というケースは、多くのご家庭で聞かれる悩みです。特に都市部では、お子さんが3つ以上の習い事に通っているというケースも全く珍しくはありません。そのため、新しい習い事とスケジュールが合わないことがきっかけで、くもん教室を変更されるご家庭はとても多いです。
教室によっては「わかりました、〇〇くんのために木曜日の教室を開けますから!」という先生もいます。大変ありがたい申し出ですが、将来やめにくくなったりするので、このようなケースは筆者はおススメしません。
理由③子どもが公文教室に行きたがらない!
「理由はわからないけれど、なんとなく子どもが教室に行きたがらない…」
「なんだかつまらなそうにしている」
「帰ってくると、元気がない」
そんな様子を見ると、親としては心配になりますよね。その理由を子どもがはっきり言ってくれないことも多く、「先生と合わないのかな?」あるいは「くもんが嫌なのかな?」とあれこれ原因を考えてしまいます。
昔、自分も公文に通っていて「効果があった」「続けて良かった」という実感がある方ほど、「せっかくだから、うちの子にも公文を続けさせたい」と思うこともあるでしょう。そのため「せめて教室を変えてみよう」と考える親御さんも少なくありません。
しかし、こういった場合はまず子どもが嫌がっている原因をはっきりさせるべきです。子どもに聞いてもわからなければ、まず公文の先生に面談を申し込んで、教室での様子を確認してみましょう。もし、原因が教室や先生にあるなら、教室の変更で解決できるかもしれません。しかし、そもそも公文のスタイル自体が子どもと合わないのなら、無理に公文をやらせても効果が出にくいと言えるでしょう。
理由④他の地域に引越しをする
当たり前ですが、くもん教室を変更する時に一番多い理由が「引っ越し」ですよね。ただ実際に悩むのは、同じ市内や学区内に引っ越したときなどです。例えば、「これまでの教室から徒歩15分だったのが、引っ越し後は徒歩3分の場所にも公文教室がある」というような場合です。
もし満足している場合は、引き続き通わせる選択もあるでしょう。でももし、「先生がちょっと不満だな~」「通わせ方を変えてみたい」と思っていたなら、このタイミングでの教室変更は絶好の機会かもしれません。
なにより、教室を辞める理由として「引っ越すんですよ~」と言えるのは、先生に気まずさを感じにくい自然な理由です。
「バレるかな?」など公文の教室を変更するときに気になる3つのポイント
同じエリア内で別の教室に変更する場合は、どうしてもちょっとした気まずさや不安を感じてしまいますよね。ここでは、公文教室を変更するときに保護者の方がよく気にされる「3つのポイント」について、一つずつ解説していきます。
ポイント①今の教室の先生に、同じ地区に変更したことをバレたくない!
公文は全国に1万5,000以上の教室があり、とくに都市部では同じ学区内に3~4つ教室があることも珍しくありません。先生の指導方針と合わない場合は、近くの別の公文教室に変更したいと考える保護者も多いです。しかし、「今の先生にバレたら気まずい」と考える方も多いでしょう。
まず、バレるのか?という点では、実はバレることもあります。なぜなら、地域の授賞式は周辺の教室と合同でやるなど、なにかと複数教室が集まる機会があるからです。そのため、こういう行事の際に先生が「あれ、以前うちの教室にいた子だ!」と思うことも当然あります。
しかし、生徒の個人情報を教室間でやりとりするようなことはありません。先生同士の関係もそこまで密ではありません。何より、実は同じ地域での教室変更はよくあることなので、先生もいちいち気にしていません。
バレるのがどうしても気になる方は、退会の際に「他の習い事が忙しくなって」とさりげなくかわして、新しい教室でも前の教室について言わないようにしましょう。先生も教室の変更には慣れていますから、深くは詮索してきません。
そして地域の合同イベントでバレるようなことがあっても、あまり気にする必要はありません。
ポイント②「続けましょう!」と先生に懇願されてしまう!
辞めるときにサラッと送り出してくれる教室もあれば、そうではない教室もあります。もし引き止められそうであれば、相手が深追いしにくい理由を準備しておくのがおすすめです。(相手を傷つけないウソも方便と考えましょう)
例えば「引っ越しますので」といった理由は、定番かつ無難です。「他の習い事と曜日が重なって」というのも良い理由ですが、教室によっては「○○君の曜日に合わせます!」という教室も稀にありますから、ウソを重ねなくて済むような理由を選ぶことが大切です。
ポイント③公文を辞めることを電話で伝えてもいいでしょうか?
長くお世話になった教室なら、直接訪ねて挨拶するべきと思う方も多いかもしれません。でも実際には、「辞めます」と伝えるのは言いづらい、あるいは引き止められたくないと思いますよね。公文を辞める連絡は、電話でも全く問題ありません。
- 面と向かうと気まずい
- 強く引き止められそう
- 上手に説明できる自信がない
という方は、電話でさらっと伝えるほうがスムーズです。
公文の教室変更をする時は、次の教室の体験・見学はしっかりやろう!
「隣の芝は青く見える」ということわざがあるように、「隣の公文教室の方が良いのでは?」と期待して教室変更を決めても、必ずしも満足できるという保証はありません。公文の教材や進め方は全国共通ですが、先生の雰囲気や教室の運営方針は教室ごとに大きく異なります。だからこそ、次の教室を選ぶ際は体験教室や見学をしてから決めましょう。そうしないと、教室を変えても「また、先生と合わない」ということになるからです。
もし教室を変えてもお子さんの反応が変わらない場合は、問題は教室ではなく、公文という教材自体との相性にあるかもしれません。そういう時は、無理に公文を続けるよりも、公文と同じく先取り学習ができる「スタディサプリ」のようなオンライン学習を検討してみてもいいでしょう。
公文では計算力や反復練習に特化しており、算数の基礎ともいえる計算力がつきます。しかし、公文の弱点は応用問題や文章題などの理解力を養いにくいことです。
一方、スタディサプリは、全国でもトップクラスの有名講師によるオンライン授業で、公式の成り立ちや考え方を楽しく・わかりやすく教えてくれるのが魅力です。
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