教育のプロが「日能研」を9つの特徴から語る評判と口コミ

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日能研のテキスト

「うちの子も、中学受験させるから日能研がいいのかしら?」
「日能研って有名だけど、どんなだろう?」
「Nの青いバッグで有名な学校だよな!」

と日能研に対して迷ったり・イメージしたりしている親御さんが多いと思います。日能研は

・中堅校から難関校受験を目指している
・費用を抑えたい
・ゆっくり着実に学ばせたい

というお子さんに向いている進学塾であり「ハチマキ巻いて、勉強をたくさんして最難関校を目指す」という進学塾ではなく、勉強が普通くらいの成績、あるいは少し苦手というお子さんが、中学受験を目指す方に向いている進学塾なのです。

なぜなら、授業でじっくり学び、そして先生は生徒に発話を促すなど、勉強が苦手なお子さんに対して、他の進学塾よりもケアが厚い塾だからです。

本日は、教育業界に5年いた筆者が、日能研について、SAPIXなどと比較しながら詳しく解説するので、お子さんの進学塾について悩んでいる方は、最後までご覧ください。

中学受験の四大塾の一つ「日能研」

まず、我が子を中学受験させる時、塾では代表的な四大塾があります。

◆四大塾

・SAPIX
・早稲田アカデミー
・四谷大塚
・日能研 <==生徒数が多く、中堅校狙いの子が多い

この4つが有名であり、日能研は他の3つの塾と比べると学習の進度がゆっくり目で、生徒数が最も多いのが特徴です。そのため日能研は大きな駅であれば、必ずあり全国展開している塾なのです。偏差値で言えば50~60くらいの中堅校の中学受験に強く、国公立や下記の中堅校を目指す生徒が多く通っております。

◆日能研の合格者が多い学校

・海城
・本郷
・暁星
・國學院久我山
・芝浦工大附属
・成蹊
・成城
・世田谷学園
・高輪
・豊島
・鴎友

そのため、早稲田アカデミーのように頭にハチマキまいて、優秀な子が集まって難関校を目指すという雰囲気ではなく、成績的には普通の子が集まっている学習塾なのです。カリュキュラムも全体的には中堅校から難関校くらい受験のために作られており、最難関校向けではありません。

日能研の7つの特徴

特徴①先生のケア・サポートが厚い

SAPIXと比較すると、SAPIXの場合は通っている子が成績優秀な頭の良い子が多い(頭の良い子が入学してくるのが前提となっている)ので、先生の生徒に対するケアが少な目です。したがってSAPIXは競争心が強く、学習に前のめり気味で、独学でも進められるような子に向いている塾なのです。

それに対して、日能研は先生が生徒をしっかりケアする塾です。クラス替えもSAPIXに比べると少な目で、担任制なので、勉強に後ろ向きな子や、苦手な子でも先生がしっかりケアしてくれます。そのためそういった子が多く通う塾なのです。

そして、保護者会も頻繁にあり、小学5年生の場合は毎月一回は実施されます。コロナ禍の現在でもZoomを使って、オンラインで実施されており、ケアやサポートが四大塾では、もっとも厚い塾なのです。

特徴②生徒に発話を促す授業

私の知り合いのB氏の子供もあまり勉強は得意ではないのですが、日能研に通わせることで

B氏の子供「もともとおっとりタイプの息子だったけど、最近は積極的になってきたと感じる!」

と言っております。先生も授業中に「田中君はこの公式はなんでだと思う?」と授業で生徒の発話を促します。どんな子でも本来は、自分の意見や考えを言いたいものなのです。その気持ちを君とって、授業の中では生徒に積極的に発話を促します。

また、日能研では予習が禁止され、予習をすると怒られることもあります。日能研では生徒を授業により集中させるために、常に新鮮な気持ちで授業に望んでほしいというスタイルのためです。また、全員が予習をしていないからこそ、授業内容に対しての生徒の発話が意味を持つものとなるのです。

生徒は新鮮な気持ちで授業を受け、発話することで、授業内容の本質的なことを学ぶことできるのです。日能研は、SAPIXや早稲田アカデミーとは違い、最難関校を目指す子ではなく成績が良くない子が多い塾です。しかし、発話して褒められることで、お子さんは非常に喜び、それが自信へとつながるのです。

特徴③ゆっくり、しっかりした授業

日能研の授業は、他の進学塾と比べるとゆっくりとしたペースなのが特徴です。先生は、単に問題を解かせるのではなく、どうして、そうなるのか?といった問題の過程をしっかり生徒に教えます。

下記は日能研関西のYouTube動画ですが、三角形の面積の出し方を丁寧に教えているのがわかります。また先生の声の張りもとても聞き取りやすいです。

◆日能研の公式YouTube

このように、算数では「式を書く癖」をつけさせたり、公式を理解させることを重要視するのです。このような授業スタイルのため、じっくり考えるお子さんに向いている進学塾と言えます。

しかし、受験が近くなる6年生になるとテストや宿題が増えるので、ずーとゆっくりとしたペースが続くわけではありません。

特徴④テストが多い

日能研はテストが非常に多い塾です。月に3回は実施されます。主なテストは以下のようなものです。

◆日能研で実施されるテスト

・育成テスト
月に二回実施。2週間の習熟度を確認するテスト

・公開模試
月に1~2回。12000人が受ける最大規模のテスト

・合格力判定テスト
6年生が受ける、入試に近い緊張感のあるテスト

育成テストは2週間のやったことがどれだけ身についているかを試すテストです。偏差値は出ませんが、評価がでるので、おおよその実力が把握できます。

公開模試は、過去のテスト範囲を含む偏差値を図るものです。そのほかに年二回の目指す学校の合格力判定テストが行われます。

また、テスト結果がすぐにわかるのも特徴であり、例えば土曜に実施したテストであれば月曜の夕方には結果が発表されております。このためすぐに弱点の対応策がとりやすいのです。

テストは多いのですが、宿題は他の大手進学塾と比べると少なめです。それは、処理速度を高めることよりも、子供の思考力を高めることを優先しているからなのです。

特徴⑤先生が社会人先生で大学生がいない!

日能研は全国に塾があるにも関わらず、大学生の先生が一人もいません。この点は老舗であり、先生が全国にいるから実現できることなのです。

通常の塾の中にはアルバイトの大学生が多くおります。塾にとっても多くの生徒の授業を、自前の先生だけでは成り立たない事情もあるので、ある程度は仕方ない側面もあります。もちろん大学生の先生の中には、生徒から支持される先生もいますが、授業や子供に対する責任感に違いが出てきます。

そして、日能研の先生は授業中、授業のポイントを印象に残る話で生徒の関心を惹きつけます。学習の大事なポイントは印象に残る話をしてくれるので、お子さんにも定着しやすいのです。これは日能研の長い歴史があるからこそのノウハウと言える点です。

しかし、日能研であっても、夏期講習となると、普段とは違う先生が授業に出てきます。私の私見ですが、日能研の夏期講習の先生はイマイチな印象です。これは推測ですが、日能研の先生は夏期などに休みをとっているため、夏期講習などは「流しの先生」などが受け持っているのではないでしょうか?

特徴⑥クラス替えが少ない

SAPIXなどの大手の塾では、クラス替えが1ヵ月に一度はテストの成績を元に行いますが、日能研は少なく、2~3カ月に一度だけです。

先ほども解説したとおり、担任制であり、日能研は生徒のケアをしっかり行うことに注力したスタイルのため、クラス替えを頻繁に行わないのです。

成績優秀者が集まるSAPIXのような塾では、月一回のクラス替えも良いのですが、日能研は中堅校を目指す子が多く、先生のケアに注力したスタイルのために、クラス替えが少なく設定しているのです。

特徴⑦成績順に席順が変わる

またクラス替えは少ないもの、テストが多く、そしてのそのテストの成績に応じて、成績順に座席が入れ替わります。そのため、生徒に自然に競争心がつきます。

私の知り合いの子が日能研に通っているのですが、どちらかと言うとのんびりした子だったのですが、やはり席順が、成績順のために、一番後ろの席に行きたくないので、彼は学習に対しての気持ちがずいぶんと変わったのを覚えています。

特徴⑧成績のデータがデジタル化で整備されている

日能研は、テストのデータが過去のものから直近のものまで、WEBでログインすれば、過去のテストデータを全て出すことができ、データがデジタル化されています。

親が、子供のテスト過去の結果をしっかりデータとして見て、具体的対策を練ったり、弱点を把握したい親御さんには、日能研は最もデータが豊富な塾と言えるでしょう。

また、テスト結果がでるのが早く、土曜にテストを受けると、月曜の夕方には結果を確認できるのも親にとっては非常にありがたいものです。

特徴⑨教材テキストが厚く、見にくい

日能研の悪いところなのですが、テキストが厚くて演習のための問題数が多いのはいいのですが、テーマごとに

・考えよう
・学びの扉

など、演習や解説のタイトルが異なります。どのページも「基本」とか「応用」という言葉が使われていたらわかりやすいのですが、例えば親が日能研のテキストを使って、子供に指導するときに親でさえ「うーん、わかりにくいな~!どれを息子にやらせればいいのかわからない!」といったこともあります。

このように日能研のテキストは悪くはないのですが、トピックスがまとまっておらず、親が見て上がるときは使いずらさが否めません。

また、テキストは全て、白黒で印刷されており、読んでいて楽しいとはいえないため、子供が一人で進める自宅学習に向いている教材とは言い難い印象です。このことからもわかるとおり、日能研のテキストは授業を受けて学ぶことが前提のテキストなので、テキストだけでは見にくい印象です。

日能研の通塾頻度

日能研の通塾頻度は、他の大手進学塾と大差はなく、下記のようになっております。当然、入試直前の6年生後期となると、週4日となります。

・4年生 週2日(4コマ)
・5年生 週3日(8~9コマ)
・6年生前期 週3日(10~12コマ)
・6年生後期 週4日(10~13コマ)

※1コマ70分

日能研のざっくりとした費用感

日能研は、他の大手進学塾と比べると費用は安めです。入学金もあわせたざっくりとした費用感は以下のとおりです。

◆日能研の費用感

※コースによって異なりますがざっくりと

・4年生は約45万円
・5年生は約65万円
・6年生約108万円

これがSAPIXだと6年生の場合約140万円かかりますから、日能研はだいぶ安いのです。

勉強が苦手というお子さんにこそ日能研は向いています

本日は、日能研について解説しました。繰り返しますが、

・中堅校から難関校受験を目指している
・費用を抑えたい
・ゆっくり着実に学ばせたい

というお子さん(親御さん)に向いております。つまり今は勉強が苦手なお子さんにこそ、良い進学塾なのです。逆に、成績優秀や最難関校を目指すお子さんですと、授業のペースが遅く感じますので、予算が許せばSAPIXや早稲田アカデミーも検討しましょう。

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