「とりあえず公文?」と考える親に伝えたい!公文の2つの効果と今後求められる力は?

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子供の習い事や塾を探していませんか?そんな時、候補になるのが公文(くもん)だと思います。なぜなら公文は全国に1万6300教室ありますから、きっとあなたの近くにも公文の教室があるはずです。

公文の効果は2つあります。公文を3年以上続けた子どもという前提ですと

「①計算力」がつくことと
「②学習の習慣」がつきやすいことです。

公文を途中で辞めずに数年学習した子供は大人になってからも、暗算が得意だったり、与えられたことをちゃんとこなる真面目な方が多い傾向があるのも、幼いころの公文の効果が大きいと言っています。

しかし、お子さんが大きくなるころにはAIが進化した時代になり、残念ながら計算力が全く必要なくなり、計算力や勤勉さよりも、思考力や実践力をどうつけるかが?子供教育で今後重要になるでしょう。なぜならAIが単純作業や計算を必要とする業務を全てカバーしてしまうからです。

コンピューターが人々の身近にない2000年より前は公文は有効な学習方法でしたが、今はもっと時間効率の良い学習方法があり、短い時間で効果を最大限に使うオンラインの学習方法を選び、空いた時間は、子供の思考力は実践力をつけるサポートを親がしてあげましょう。

本日は教育業界に5年いた元業界人の筆者が公文の効果と今後の学習方法について詳しく解説いたします。この記事を一通り読んでいただければ、お子さんの今後の教育方針の一助になることをお約束したします。

公文の2つの効果は!

公文には2つの効果があるのは間違いありません。(公文を数年続けたという前提です)

①計算力がつきます!

公文の算数とは「計算トレーニング」です。まず教室に行くと新しい分野のプリントが配られます。プリントは裏表で1枚あたり20問あります。

◆公文の算数のプリント

教室では、これを5枚~10枚を解いていきます。授業のように先生が生徒に教えるという行為はなく、生徒がもらったプリントを黙々と解いていきます(子供の進み具合によって枚数は異なります)。分らない場所があれば、先生に質問して教えてもらうという学習スタイルです。

そして家でも復習のプリントを10枚程度渡されますので、子供は家でも200問の問題を解きます。これに学校での授業も重なりますから、子供は一つの算数のパートで3回も「計算トレーニング」をすることになります。

つまり、例えば「分数の足し算・引き算」という新しいパートにつき下記の問題数をこなすことになります。

教室で200問 + 家で200問 + 学校で100問 = 500問

幼児期から低学年時期にこれだけの問題数を解くことになると、大人になってもパっと「計算」ができるわけです。例えば私の知り合いは小学1年~小学4年までの4年間公文に通っておりましたが、40歳の今でも、飲み会の会計の時に「一人3700円」と割り勘の計算を瞬時にしてくれます。

これも子供のころに徹底した計算トレーニングをしてきた成果なのです。

②学習する習慣がつきます!

公文では、大量の宿題のプリントが出されますから、それをこなすには毎日プリントに向かう必要があります(できる子は1日で終わったりもしますが)。ですから公文をこなす以上、習慣化しないとプリントをこなすことはできません。

また、公文には「宿題の親による答え合わせ」がありますから、子供の進み具合を親が把握できます。

公文を子供の生活の中に溶け込ますことができれば、学習する習慣がつきます。ただし、公文のような大量プリントが合わない子もいますから、公文のプリント方式が合わない子には、この学習習慣はつきません。

公文の最大の効果は勉強に苦手意識がなくなること!

具体的な2つの公文の効果について解説してきましたが、公文の最大の効果は「勉強への苦手意識がなくなること」であると思います。公文に通う子は微分積分を小学4年までに終わらせる子もいます。四則演算を先取りして小学2年まで終わらせることもできますから、学校の勉強は100点が当たり前の状態になります。

こうなると「勉強は得意」という意識にお子さんもなるでしょうから、この自信が公文の最大の効果であると言えます。私の知り合いにも多くの公文出身者がいますが、公文について聞いてみると「学生の頃は常に成績上位で勉強に苦手意識は全くなかった」という意見がほとんどです。

それでは、お子さんを公文に通わせるのは有効なのでしょうか?

2018年の今もお子さんに通わせるのは公文が良いのか?

日本だけではなく、世界にも公文がこれだけ世に広まったのは「良いモノ」だったからです。公文の創業者が作った「計算トレーニング」は20世紀の高度経済成長期にはとっても良いものでした。

しかし、これから大人になる子供達が大人になって活躍する時代は2030年~2040年です。AIが単純労働などを全て奪ってしまう時代に間違いなく突入します。そうすると「計算力が高い」あるいは「学習する習慣がある真面目さ」というのは全く役に立たなくなります。そして公文には「文章問題」など、思考力を養う問題がほとんどありません。あくまで「計算トレーニング」なのです。

では、2030年以降はどのような能力が問われるのでしょうか?

2030年以降に問われるのは思考力や実践力

2030年以降に問われる能力とは基礎力を背景にした思考力や実践力です。

引用:国立教育政策研究所資料より

こういった能力を養うには、公文で与えられた「プリント」をこなす基礎力の教育では上手くいきません。自分自身で疑問を見つけて深く追求していく思考力、そしてそれを人と関わり合いながら解決していく実践力が必要になるからです。

日本において戦後やバブル期を支えたのは、勤勉なサラリーマンが支えていた面があるのは間違いありませんが、彼らが活躍した時代にはパソコンやスマートフォンもありませんでした。だから計算力や与えられたことをこなす勤勉さや基礎力というのは重要な要素でした。

しかし、21世紀になり時代は変わりました。これから必要なのは自ら課題を見つけて、それを解決する能力であり、人から与えられた仕事を淡々と行う能力ではなく、自分自身で課題を見つけ、深く探求し、人と関わり合いながら新しいモノやサービスを作っていくことにつながる能力です。

高学歴であっても、このような能力を身につけないと、2030年以降は将来厳しいことは間違いありません。

思考力や実践力を身につけるには?

こういった能力は公文で身につく能力ではありません。まして思考力を養うための文章問題や応用問題が少ないのが公文のデメリットです。

思考力や実践力を養うためには勉強だけでなく、他社と深く関わり合いながら、いろいろな事を経験させてあげるようにしなくてはなりません。

スポーツや習い事(勉強以外)もそうでしょうが、できれば子供自身が望むもの熱中できるものを最大限できる環境を作ってあげることが一番です。文科省も下記のような資料をWEBで公開しております。かなり長い資料ですが時間があれば目を通して欲しい資料です。

今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編)

つまり「子供の個性」を最大限に伸ばす教育です。それは子供の好きなことを自ら見つけ、とことんやらせてあげる環境をつくることです。そして子供が好きなことを見つけたり、いろんな人と関わる時間を作りるには様々なことを体験させてあげる必要があります。

そうするためには、公文だと家でも10枚以上のプリントをこなすため、親子ともども時間を作ることが難しいのです。また親も相当なプリントをこなしている我が子をみて「達成感」を感じてしまい、教育がおろそかになることもあります。

公文に効果はあるけど、もっと短い時間で効果のある教材

公文に基礎力を養う効果があるのは間違いありません。しかし、同時に公文は教室と宿題で大きな時間を取られてしまいます。またプリント学習には与えられたものをこなすだけという習慣にとらわれる弊害があります。

とはいえ、計算力などの基礎力は大切です。そこで現在はオンラインで効率良く短い時間で基礎力を学習できる教材があります。もっと短い時間で公文と同等かそれ以上の教材を使って、空いた時間は子供の創造力をつける時間にしましょう。

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なぜ東大や一流大学に入るのが良いのか?

今回は今までの日本の学歴社会を否定するような内容になりましたが、そういう意図はありません。筆者は今でも、子供の将来には基礎学力しっかりをつけて、東大などの一流大学に入るのが最も良いと考えます。

それは良い大学なら「一流企業」に入りやすいからではありません。東大や京大などの一流大学には日本中から「天才や面白い人材」が集まる可能性が高いのです。こういった人たちと触れ合うことで、刺激になり、21世紀に面白いものを生み出せる人材になるのです。

こういった日本中から人材が集まる一流大学こそ、子供の将来にとって最高の環境だからです。

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